Attempt
アテンプト2
矢櫃徳三・久家靖秀・冨井大裕・ジャンボスズキ

2009年8月1日(土)〜10月4日(日)
A.M.10:00-P.M.6:00(入館はP.M.5:30まで)
毎週:月・火休館 ※9/21(月)・9/22(火)は休館
入館料/通常料金 500円

●オープニング・パーティー 8月2日(日)15:00〜







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第一・第二展示室

アテンプト2/Attempt

 
 アテンプト2{attempt;試み, 企て}と題した今展は、2007年に開催した前回同様に館の外からゲストキュレーターを迎え、出品作家の選定や展覧会の構成を依頼しています。
 今回はキュレーションを自身画家として活躍中の長谷川繁氏が行い、矢櫃徳三・久家靖秀・冨井大裕・ジャンボスズキの4名を選定いたしました。
 表現方法や世代を異にし、それぞれが確かな作品世界と表現能力を持ち合わせた作家だけに、本来同一空間にその作品が並ぶ事が希有に感じられる4名ですが、長谷川氏の呼びかけによって今回、初めて顔を合わせる事になりました。この魅力ある作家たちの作品が並ぶ展示空間は、きっと刺激的で良質な緊張感を発する場となるでしょう。そして数多くのキュレーション経験を持つ長谷川氏ならではの「アテンプト」をそこかしこに感じる事が出来るのではと考えます。
 今回出品する4名の作家は世代も表現手段も様々である。ジャンボスズキ/絵画(20代)、冨井大裕/立体オブジェ(30代)、久家靖秀/写真(40代)、矢櫃徳三/言語・木彫レリーフ(50代)というように、それぞれの作家に類似点を見いだすことは困難であるし、ある共通のテーマをあぶり出したいという意図もない。
 作品とは作家がこの世界をどのように捉え、それぞれの表現形式に翻訳したかである。微妙に異なる世代間の差異が作家という個人を通して浮き彫りにされ、形式固有の性格もそこに加味される。当然その表現世界には作家個人と生きている時代、場所、言語、風俗、精神性などが色濃く反映され、それぞれの要素が自ずと表出されることとなる。さらに作品が、ある極なる場所に向かえば存在は強烈なものとなり異様な臭気をも帯びてくる。意図するとすれば作品を対峙させることそのものであって、それぞれの極のぶつかり合い以外の何ものでもない。

長谷川 繁:画家(本展、キュレーション)
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