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中沢研・平川恒太《境界》
2025年 3月8日[土]- 5月18日[日]
10:00-17:30(入館は17:00まで)
毎週:月・火・水曜休館
入館料:一般800円、学生600円(小学生400円)
■ 2025年2月24日[月・祝]ー 3月7日[金]は、展示替えのため休館になります。
カスヤの森現代美術館では『境界』と題し中沢研と平川恒太による二人展を開催します。
中沢研は、多摩美術大学在学中の平川恒太の恩師であり、その指導を通し展示の際の空間への厳しさを学んだと平川は語っている。その後も作家として交流を深め、お互いの仕事についても良く知るところであるが、二人展として展覧会を行うのは初めての試みとなる。
作品と空間を意識するなかで現れる様々な「境界」がテーマとなる本展、作風が異なる二人の作品がどのような空間を作り出すのか非常に興味深い。
中沢研の作品は、空間を浮遊するドローイングの線のような繊細な鉄のオブジェを自然な緊張感を保ちつつ的確な距離感で配置し、構成するインスタレーションによって展示空間を掌握する。床から立ちあがるオブジェは、鑑賞者の立ち位置によってあらゆる姿を見せ、その場と呼応しながら時間を含めた独自の間を作り出す。
主な活動としては個展の他、横浜トリエンナーレ2001(パシフィコ横浜)、「MOTアニュアル1999 ひそやかなラディカリズム」(東京都現代美術館)などに出展
平川恒太は平面作品を中心にコンセプチャルな作品を展開してきました。その作品は時に108個の時計の上に黒一色で福島第一原発の作業員を描いた作品や平面作品と音楽や映像を合わせた作品などキャンバス上の表現に収まらない空間への意識が見てとれます。
2021年に当館で開催された個展「平川恒太“Talk to the silence”」では『記憶のケイショウ』をテーマに絵画やアートでなければ、ケイショウ(継承、形象、警鐘)できない記憶と忘却を表現。その後の活動としては「平川恒太- Cemetery/ 祈りのケイショウ」(高知県立美術館、 2022)や「Fukuzawa Re:birth 福沢一郎×平川恒太・ユアサエボシ・江上越」(富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館、 2024)などがある。
KEN NAKAZAWA / KOTA HIRAKAWA
“Kyoukai”
March 8(Sat) – May 18 (Sun) 2025
10:00 – 17:30 (Last admission 17:00)
Closed on Mondays, Tuesdays and Wednesdays
Admission:
800 yen for adults
600 yen for students
400 yen for elementary school students