宮脇愛子展
AIKO MIYAWAKI


2004年4月2日(金)〜5月30日(日)

A.M.10:00-P.M.6:00(入館はP.M.5:30まで)
入館料/通常料金 500円
●オープニング・パーティー 4月4日(日)14:00〜

Big News!
高橋アキ ピアノコンサート 5月2日(日)17:00開場

料金:一般 6,000円・友の会 5,000円
チケット完売につき予約は終了いたしました。

ミュージアム
cafeランチ

入館料&ランチのセット \1,500
期間限定「たけのこ御膳」の今期の予約は終了いたしました。


“刀法うつろひ”         若江漢字(現代美術作家)

宮脇愛子さんのドローイング制作時の姿は、居合道の立業に酷似していた。テーブルを前に、練達の古武士のごとき雰囲気すらたたえた居合腰の姿勢から、右手の筆を左腰のあたりにはこんだ刹那、鞘ばらせる勢いで一刀に画面を両断する。
目の前で見ていた私は宮脇さんの真剣の鋭いその筆法に気圧され思わず後方へ身をそらしたほどであった。
それまで大和風のたおやかな作品とばかり思っていた「うつろひ」は、抜刀した剣先が宙に描き出す軌跡であり、鋩子の輝く残像なのであった。
そればかりか彫刻が物体の重力から開放され、空間そのものとなり、更にそのゆらめくうつろひによって、時空がいかに不確かなものかを私たちに体得させるのである。
制作を通して悟達した宮脇愛子さんは、「うつろひ」そのたゆとう連続性によって、我々をとりまく時空の底知れぬ深み、その謎を解明する“変化こそ永遠であり、永遠とは変化のことである”と。


※1960年代より日本を代表する国際的作家として活躍する宮脇愛子。その発展して止まぬ作風は常に時代をリードし続けています。
今展ではその宮脇愛子の60〜70年代を代表する真鍮による彫刻作品と最新作「うつろひ」のドローイング連作を展示し、宮脇の世界を再検証します。
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