松澤  宥  80年問題 
YUTAKA MATSUZAWA

2020年1月9日()〜3月8日(日)
A.M.10:00-P.M.6:00(入館はP.M.5:30まで)
毎週:月・火・水曜休館
入館料/一般700円、学生600円(小学生400円)
※3月8日(日)は予約制イベント開催のため一般の方の見学は13時までとさせていただきます。


松澤宥を語る会  2月2日(日)午後2時より 予約不要
オープニングに替え、松澤宥の生誕日にあわせて皆様で集い語らう場を設けます。
協力:一般財団法人 松澤宥プサイの部屋


特別講演:富井玲子  3月8日(日)午後2時より ※要予約
参加費1500円(入館料込)

ニューヨークを拠点に美術史家、インディペンデント・キュレーターとして活躍、共同企画者としてテート・モダンでの『センチュリー・シティー』(2001)等に携わり、長きにわたり松澤宥の仕事について研究されてきた富井玲子氏を招きお話を伺います。

※ブログをはじめました。美術館からのお知らせや日々の様子をお伝えします。


第一展示室

松澤 宥 《80年問題》

 松澤宥は1964年6月「オブジェを消せ」という啓示を受けて以来、それまでの造形的な仕事から離れ、純粋観念の世界に入り文字を使った作品やパフォーマンスを国内外で発表。1977年のサンパウロ・ビエンナーレへの参加や2001年のテート・モダンでのパフォーマンスなど、コンセプチュアル・アートの先駆者として世界的な評価を得ました。
 2006年に没して(享年84歳)以降もその評価は変わらず、2009年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)が開催した「アムステルダムの内外」展の一部として松澤氏が残した作品が紹介され注目を集めました。(その時コレクションされた作品は現在MoMAのWebサイトで公開されています)また、2014年には横浜トリエンナーレの展示作家としても選出されています。
 カスヤの森現代美術館では1995年4月に開館初の企画展として松澤宥の「量子芸術宣言」を取り上げ、2002年には2回目の個展となる松澤宥展「80年問題・言明・公案」を開催。オープニングの際に行われたパフォーマンスでは、テキストによる作品が松澤氏の肉声を通し、直接観覧者に届けられました。
 現代美術における重要作家のひとりであるという位置付けから、これまでに4回の個展(没後開催を含む)やグループ展を通じ継続的にその作品を紹介してまいりましたが、本展では当館のコレクションの中から松澤氏の活動後期の主要な作品である「80年問題」を中心に様々な資料と合わせて展観いたします。


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