JOSEPH BEUYS
ヨーゼフ・ボイス展
《小松原敬之・賛美小舎・カスヤコレクションによる》

「日本におけるドイツ2005/2006」プロジェクト参加
2005年6月17日(金)〜9月11日(日)
A.M.10:00-P.M.6:00(入館はP.M.5:30まで)
毎週:月・火休館 7/18(月)休館
入館料/通常料金 500円

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●ボイス展に合わせ、コレクション可能な作品をご紹介


特別プログラム

●7月9日(土)14:00〜レクチャー
栃木県立美術館・主任学芸員:山本和弘

●8月14日(日)14:00〜レクチャー
現代美術作家:若江漢字

●7月30日(土)高橋アキ:ピアノ・コンサート


ヨーゼフ・ボイス

 ボイスが亡くなってほぼ20年、激流のようなボイス現象を今は静かに再考できる時節となった。これまで日本ではボイスを一アーティストとしか見ない風潮だったけれども、彼らが興した「緑の党」はドイツの政治外交の一翼を担い、彼の薫陶を受けた生徒たちは今、ドイツを代表する作家となって世界を股に活躍中である。
 ボイスの死の年まで続けられた「植樹−7000本のオーク」は温暖化が加速する地球環境の問題にアートが直結したパラダイムとなり、街角に植えられた7000本のオークの木は今も古都を緑化し続けているのである。
 こうしたボイスの政治・教育・社会を貫く足跡を振り返ると一芸術家をはるかに越えた戦後の社会問題に真っ向から取り組んだ一人の偉大な思想家の姿が浮かび上がってくる。生前ボイスは私にも「自分の仕事の90%は政治活動だ」と言っていた、その発言が単なる修辞ではなかったことをボイス以後の現代ドイツの社会が見事に証明している。本展はそうした彼の思想に出会う機会となるよう願うものである。 (現代美術作家:若江漢字)

 
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